GARDENING WILL SAVE THE WORLD

IKEA and Tom Dixon at Chelsea Flower Show 2019

トム・ディクソンとイケアが探求する都市型農業の未来像

トム・ディクソンとイケアは「ガーデニングは世界を救う」と銘打たれたガーデンで、自然とテクノロジーの対比に着目し、持続可能性を伴った成長の重要性を探求しています。 現在の気候の下では代替的、地産地消でより持続可能性のある手法を用いた食料の製造が必要不可欠なものになると考えています。結果トム・ディクソンはました。トム・ディクソンが主宰する革新的なデザインスタジオ、デザイン・リサーチ・スタジオが都市型農業の未来像を示す展示を行います。

このガーデンは人々が各自で食料を自給自足で賄い、食料廃棄を減らす事と共に、古から培われてきた知識や最新の生育技術を通じて、園芸の素晴らしさや機能の重要性を具体化したものです。

トム・ディクソン氏曰く、「チェルシー・フラワー・ショーの一部分として、都市環境の下で植物を育てる為の実験的なカタチをデザインし、具現化しました。街の再生と都市の中に実り溢れる風景を創り出す事を目的に、この庭園では水耕設備や育成照明をベースとした食用や薬効性のある植物が大地から人工の大地の上に広がっています。」

またこのガーデンは2つの層に分かれており、4000を超える植物が栽培されています。下層には水耕設備が備え付けられた園芸ラボとして、上層は自然の芸術的な植物のオアシスが訪れる人々を魅了します。

イケアの商品/調達部門のクリエイティブ・リーダーであるジェームス・フッチャー(James Futcher)氏曰く、「イケアはこのプロジェクトで未来の環境や地産地消の重要性についての問題意識を喚起したいと考えている。 我々は人々に地域の庭園や、屋上やバルコニーや出窓の植木鉢等、場所を選ぶことなく、簡単に植物を育てる事の出来るような、スマートな提案を行いたい」
チェルシー・フラワー・ショーの後、この庭園は慈善団体Participatory Cityに寄贈され、ロンドン東部のバーキングとダゲナムに移設されます。 庭園の一部はロンドン最大の公設市場The Warehouse(ザ・ウェアハウス)で再現され食品の地産地消の重要性をより多くの人々が楽しみ、学ぶことを出来るようにします。Participatory Cityは多くの人々が日々持続可能で、健康的な生活を、地元の人々の手によって営むことが出来るようにすることを目指しています。

Participatory City のTessy Britton(テシー・ブリトン)さん曰く、「我々の5年間に渡るプロジェクトが住人の心の中で何もない状態から循環型経済を築き上げる為に個々の力を結集する事を後押しし、ここに再設置される庭園から多くの恵みを受ける事で、この地域に居を構える、あるいは仕事をしている人々に楽しみを与えることになると考えている」